手指が痛い


どうして私の手指は痛いの?
更年期と手指の痛みの関係
女性ホルモン(エストロゲン)は、脳、心臓、血管、骨など全身の健康を維持する重要な役割を担っています。その中の一つが関節の健康維持です。エストロゲンが減少すると関節の滑膜という部分に炎症が起こりやすくなります。特に手指は小さな関節が集まっているため、エストロゲンの変化の影響を受けやすいのです。
こんな症状はありませんか?
- 朝起きると手がこわばっている、痛い
- 最近、指輪が入らなくなった
- 指の関節が腫れている
- 指の曲げ伸ばしがしにくい
- 指にしびれを感じる
なぜ放置してはいけないの?
手指の腫れや痛みを放置すると、数年後に指の変形につながるケースが多いです。変形してしまうと元に戻すことは難しく、日常生活にも支障をきたす可能性があります。腫れや痛みを感じた時点で早めにお手当することが重要です。
遺伝や生活習慣も影響する
手指の変形は、遺伝的な要因も関係していると言われています。ご家族、特にお母様やお祖母様に手指の変形が見られる場合は、そうでない方に比べてリスクが高いと考えられます。遺伝だけでなく、生活習慣も大きく影響します。日頃から手指に負担のかかる作業をしている方や、冷え性の方も注意が必要です。
手指の痛みを和らげるためにできること

更年期による手指の痛みを和らげ、変形を防ぐためには、以下の方法があります。
- 温める: 洗面器にお湯を張り、手浴をしてみましょう。お湯の温度は、心地よく温かいと感じる程度(38~40度)が良いでしょう。入浴剤などを加えるのもリラックス効果がありおすすめです。温めた後は、しっかりと水分を拭き取り、ハンドクリームなどで保湿しましょう。
- 冷やさない: 冷えは血行不良を招き、痛みを悪化させる原因となります。外出時は手袋を着用し、室内でも暖房などで手元を温めるように心がけましょう。
- 手指のサポーター: 指の関節を固定し、負担を軽減するサポーターも有効です。
- 食生活の見直し: バランスの取れた食事を心がけ、特に血液と血管の健康を維持するビタミンEを含む食品(アーモンド、かぼちゃ、アボカドなど)を積極的に摂りましょう。
- サプリメントの活用: 大豆イソフラボンやエクオールなどのサプリメントは、女性ホルモンの減少による症状の緩和に役立つ可能性があります。
- 漢方薬: 更年期の症状に合わせた漢方薬も効果的な場合があります。
- ホルモン補充療法(HRT): 医師の診断のもと選択することも可能です。
更年期以外の原因も
手指の痛みは関節リウマチやヘバーデン結節など、他の病気が原因で起こる場合もあります。痛みが強い、腫れや変形が気になる場合は自己判断せずに早めに専門医(整形外科やリウマチ科)を受診することが大切です。
ひまわりからのメッセージ
私も更年期に手指のこわばりや痛みに悩んだ時期がありました。「そのうち治るだろう」と放置せずに、今すぐできることから始めてみましょう。手指の痛みは、適切なケアを行うことで症状を和らげ、変形を防ぐことができます。一人で悩まず、お気軽にご相談ください。