女性のがん予防

がん検診って恐いし、面倒…

子宮頸がんと乳がん検診

がん検診は、早期発見・早期治療に繋がるだけでなく「今はがんがない」を確認するためのものです。

【子宮頸がん検診】

20歳から2年ごとに、69歳まで受けることがガイドラインで推奨されています。検診で「ずっと異常がない」場合は69歳までとなりますが、途中で異常が指摘された方は、69歳以降も検診を受けることをお勧めします。

子宮頸がんとは? — HPV感染と自然治癒力

子宮頸がんは、日本では1年間に約1万人が診断され、約3千人が命を落としています。決して他人事ではない病気です。子宮頸がんと診断される人は20歳代後半から増加し、40歳代でピークを迎えます。

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。HPV感染者のほとんどは一過性の感染で、2〜3年以内に感染が自然に消失します。しかし、ごく一部で感染が持続し、数年から数十年という長い時間をかけて、前がん病変(異形成)を経て子宮頸がんへと進行します。

重要なのは、軽度の異形成(がんになる前の細胞)の80%はがんに進行せず、一部は自然に消えてなくなるということです。つまり、私たちの体には、HPVを排除し、感染してもがんになる前の細胞を自然に治癒する力(自然治癒力)が備わっているのです。

しかし、子宮頸がんの初期段階では、自覚症状がほとんどありません。だからこそ、検診を受けて早期に発見することが重要なのです。

子宮頸がんの細胞診 — 検査内容

子宮頸部(子宮の入り口)を、ブラシのついた専用の器具で軽く擦って細胞を採取し、採取した細胞に異常がないかを顕微鏡で調べる検査です。この検査によって、前がん病変と子宮頸がんを発見することができます。


【乳がん検診】

40歳から2年ごとに、74歳まで受けることが推奨されています。

乳がん検診とは? — マンモグラフィ検査・超音波検査

一般的に乳がん検診と呼ばれているのは、マンモグラフィ(乳房X線撮影)です。超音波検査もあります。

マンモグラフィは乳房専門のレントゲン検査です。少ない放射線の量で安全に検査できます。乳房を挟んで撮影する検査で、乳がんの早期発見に有効とされています。自治体が行う住民健診の対象は40歳以上です。(自治体にはよって違う場合があります)

超音波検査は器具を乳房に直接当てて画像にして診断します。痛みがない検査です。主な対象年齢は20歳~30歳代。人間ドックなどで行われています。


ひまわりからのメッセージ

がん検診は面倒に感じるかもしれませんが、自身の健康を守るために非常に重要なことです。特に、子宮頸がんと乳がんは、早期発見・早期治療によって治癒率の高いがんです。推奨されている年齢になったら、定期的に検診を受けるように心がけましょう。もし、検診について不安なことや疑問なことがあれば、お気軽にひまわりにご相談ください。

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