更年期の動悸


心臓が痛い

心臓が突然、トトト、トトッって感じ
胸がキューンと痛い…更年期女性に多い隠れた症状
「胸がキューンと締め付けられるように痛い…」「病院で検査して異常なしと言われたけど、やっぱり気になる…」それは、更年期前後の女性に多く見られる「微小血管狭心症」のサインかもしれません。一般的な狭心症とは異なり、検査で異常が見つかりにくいため、「気のせい」と片付けられてしまうこともあります。
微小血管狭心症とは? — 心臓のSOSサイン

私たちの心臓は、全身に血液を送るポンプの役割をしています。その心臓自身も、酸素や栄養を受け取らなければ正常に働きません。心臓に酸素や栄養を届けている赤血球が流れるのは、心臓の周りにある血管「冠動脈」(太い血管)です。さらに、その奥には「微小冠動脈」という非常に細い血管が網の目のように張り巡らされていて、心臓の筋肉に直接酸素や栄養を届けています。
一般的な狭心症は、太い冠動脈が動脈硬化などで狭くなることで起こります。しかし、微小血管狭心症は、太い冠動脈は正常でも微小冠動脈がうまく働かなくなることで、心臓に十分な酸素や栄養が届かなくなり、心臓がSOSサインを出す状態です。この微小冠動脈が狭くなったり、うまく拡張できなくなったりする状態を「微小血管狭心症」と言います。
微小血管狭心症の原因 — 女性ホルモンの低下との関係

微小血管狭心症の詳しい原因はまだ完全には解明されていませんが、更年期前後の女性ホルモン(エストロゲン)の急激な低下が大きな要因の一つと考えられています。エストロゲンには血管を広げる働きがあります。
更年期に入りエストロゲンが減少することで、血管が収縮しやすくなり、微小冠動脈の血流が悪化してしまうのです。
微小血管狭心症の診断 — なぜ見つかりにくいの?
実は、微小血管狭心症は医療現場でもまだ十分に知られていません。
一般的な狭心症は、冠動脈造影検査で太い血管の詰まり(狭窄)を確認できますが、微小血管狭心症のような微細な血管の変化までは分からないので、検査で異常が見つからないことが多いのです。
もし納得がいかない場合は、微小血管狭心症に詳しい専門の医療機関で検査を受けることをお勧めします。
微小血管狭心症の症状 — 多様なサインに注意

微小血管狭心症には、以下のような様々な症状が現れます。
- 胸がキューンと痛む
- 心臓だけでなく、みぞおちや肩、背中、あご、のど、耳の後部などに痛みを感じる
- 呼吸困難感
- 吐き気
- 胃痛などの消化器症状
- 動悸
- 胸の痛みが長く続く(20~30分、数時間に及ぶこともある)
- 運動時だけでなく、安静時にも起こる
- タバコ、寒冷、精神的ストレスなどがきっかけになることもある
これらの症状は、一般的な狭心症と異なる点も多く、見過ごされがちです。特に、胸の痛み以外にも様々な部位に痛みを感じたり、消化器症状を伴ったりするのが特徴です。
ひまわりからのメッセージ
微小血管狭心症は、発症前の軽い段階であれば、生活習慣の見直しや適切なケアで改善が期待できます。ひまわりでは、以下のような方法でサポートさせていただきます。
- 血液と血管を元気にするお薬: 血行を促進し、血管の健康を維持するお薬をご提案します。
- 微小血管の血流を改善する漢方薬: 漢方の力で、微小血管の血流を改善し、心臓への負担を軽減します。
- 「血(けつ)」を補う漢方薬: 東洋医学では、「血」は全身に栄養を運ぶ重要な要素と考えられています。「血」を補うことで、心臓の機能を助けます。
まずは、体からのSOSサインに気づくことが大切です。「なんか変だな」と感じたら、放置せずに早めにご相談ください。